トラックを運転し、荷物を指定された場所に届けるトラック運転手。「働いてみたい」と興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

ただし、働くうえで気になるのは給与面ですよね。
いくら興味があるからといって、給与が安いとその意欲も失せてしまいます。

そこで本記事では、トラック運転手の給与状況を、車種や年齢別に徹底解説します。

給与アップの方法についても触れているので、トラック運転手になりたいという方はぜひチェックしてみてください。

トラックの運転手の給与は、年収で約400万円です。
（厚生労働省：平成30年賃金構造基本統計調査より算出）

ただしトラック運転手の給与と一口に言っても、トラックの車種や年齢によって金額は大きく変わります。

そこでこちらでは、トラック運転手の給与を状況別でまとめました。

1. 大型トラックの場合
2. 中型・小型トラックの場合
3. 長距離ドライバーの場合
4. 年齢別

それぞれ詳しく確認しましょう。

1.大型トラックの場合

車両総重量が11t以上と定められている大型トラックの場合、給与は年収約420万円です。（参考：トラック王国）

トラック運転手全体の平均年収が400万円なので、運転手の中でも非常に多いことがわかりますね。

大型トラックの場合、荷物を運搬する距離が長くなりがちです。日本中を昼夜問わず走り続けるため、その分給与が高くなっています。

2.中型・小型トラックの場合

中型・小型トラックの場合、給与は年収約380万円～450万円です。（参考：トラック王国）

中型や小型の場合は、地域内での配達となることが多く、勤務時間が定められています。
夜通し走ることも無いので、時間がキッチリしている分、給与も安いというわけです。

・家庭と仕事のバランスをうまく保ちたい
・きっちりと時間を決めて働きたい
・細かい運転が得意

という方には、中型・小型トラックの運転手が向いていると言えます。

3.長距離ドライバーの場合

長距離ドライバーの場合、年収が約400～750万円と、非常に高額です。（参考：トラック王国）

長距離は夜間の走行がメインなので、通常の給与に加えて夜間手当がもらえます。また、慢性的に人手が不足しているので、給与を上げて人材を確保しようと考えている企業も多いです。

トラック運転手の中でも、かなり給与が高い働き方と言えるでしょう。

4.年齢別でみると、50歳～54歳が最も高い

トラック運転手の給与を年齢別でみると、50歳～54歳が最も高額で、平均年収は約430万円です。（賃金構造基本統計調査を参考に算出）
勤続年数にもよりますが、大体50代前半までは給与が上がり続け、その後は下がる傾向にあります。長期間トラックを運転し続けた実績とノウハウが評価されることが多いようです。

運転手ではなく管理や統括側に回ると、より給与がアップする傾向にあるので、資格などを習得してステップアップを目指しましょう。

トラック運転手の仕事で給与をアップさせる方法を3つ紹介します。

1. 資格を取ってできることを増やす
2. 長距離ドライバーを目指す

うまく参考にして、給与アップを目指してみてください。

【トラック運転手の給与アップ方法1】資格を取って、できることを増やす

資格を習得してできることが増えれば、給与アップにつながります。
トラック運転手として中型・大型免許を所持するだけでなく、以下のような資格を持っていると有利です。

・大型特殊免許
・けん引免許
・フォークリフト運転技能者
・危険物取扱者
・玉掛作業者
・運行管理者

いずれも運転できる車種が増えたり、運転以外の業務をスムーズに進められたりと、トラック運転手の仕事に密接に関わっています。
会社によっては資格手当がもらえますし、待遇のいい会社への転職にも有利です。

フォークリフトなどは比較的簡単に取得できるので、資格を取って、給与アップを目指してみてください。

【トラック運転手の給与アップ方法2】長距離ドライバーを目指す

長距離ドライバーになると、給与がアップします。
長距離は夜間の走行になることが多く、夜間手当が受け取れるからです。さらに歩合制を導入しているところも多く、やればやるほど自分の給与につながります。
その反面、日本中を飛び回るので、車中泊が増えたり、1週間ほど自宅に帰れなかったりする場合も多いです。ずっと運転し続けなければならないので、体力も必要でしょう。

大変な仕事ではありますが、その分人手が足りておらず、給与が高いです。
とにかく稼ぎたい！という方は、長距離ドライバーを目指してみてください。