製造業とは?製造業を営む企業の多様な職種・業種まとめ

  1. ジョブモールトップ
  2. コラム一覧
  3. 製造業とは?製造業を営む企業の多様な職種・業種まとめ

製造業とは?製造業を営む企業の多様な職種・業種まとめ

製造業の仕事と聞くと、電子機器や自動車を町工場で製造するようなイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。製造という名称から仕事内容は、作業場や工場で商品の生産にはげむ姿を想像する人も多いでしょう。
しかし、製造業は直接ものを作り出すだけではなく、その製造にかかわる職種は非常に多様で、仕事内容の種類も様々です。
今回は、製造業の職種や仕事内容とは一体どのようなものなのかを、転職を考えている人にも選択肢が広がるよう詳しくご紹介していきます!

製造業は、日本社会の基盤となる「もの作り産業」

製造業とは一般的に「もの」を作って売る企業や業界全般を指しています。私たちが生活する上で必要な物のほとんどが製造業の仕事によって作られているのです。

ただ、もの作りとは言っても、家やビルの建物、道路の建設などを行う建設業や、飲食店などの飲食サービス業は製造業には含まれません。
製造方法は、機械による全自動化での大量生産や、人の手による細かな作業を要するものなど、市場の特徴やニーズにより様々です。
そして、製造業には多種多様な業種があり、その業種の中でも更に幅広い職種の人々が関わって1つの製造商品を世の中に送り出しています。
普段の私たちが使用しているスマホやパソコンの組み立て製造も、組み立てるための部品作りも、それら全てが製造業となります。小さな町工場から最新設備のグローバルな企業まで、製造業はたくさんの企業や人々が関わり合って成り立っているのです。

製造業の仕事の分類

先ほどご紹介したように、ひとくちに製造業と言ってもその仕事は多岐にわたります。製造業にはどのような仕事があるのか、分類して分かりやすく解説します。

電子機器の仕事

携帯電話やパソコン、ゲーム機など、今や現代社会で切っても切り離せない存在です。また、技術の進歩が著しい分野でもあり、常に最先端の技術を活用して新たな商品を製造する必要があります。

食料品の仕事

普段の生活においてもっとも身近な製造業が食料品です。スーパーやコンビニに並ぶお菓子やインスタント食品はもちろん、一つ一つ手間暇かけて手作りした加工食品も該当します。人々の「美味しい」の声が聞こえた時、人々の健康の助けになれた時、よりいっそうやりがいを感じる仕事です。

木材・木材家具の仕事

日本で古来より家屋や建造物の材料として重宝されてきた木材は現代でも生活に欠かせない素材です。その材料となる柱や合板などの加工も製造業で作られています。また、建物に限らずテーブルやイス、ベッドなどの家具、箸やまな板などの生活用品にも木材用品の熱烈な愛用者がいます。自然の素材を活かした昔ながらのぬくもりを感じることのできる仕事です。

化学工業の仕事

化学繊維やプラスチックなど、様々な商品が化学工業の分野で製造されています。高品質かつコストを抑えることを実現できる化学工業業界は、日本経済においても無くてはならない重要な仕事と言えるでしょう。

自動車製造の仕事

最新テクノロジーの進歩が目まぐるしい分野の1つが自動車製造業です。ハイブリッド化やAI搭載など、その進歩は私たちの想像を超えるところにまで達しました。世界トップクラスの高品質を誇る日本の自動車製造業は世界的にも注目を浴びる華やかな仕事でしょう。

製造業を営む企業の多様な職種

当然、ものを作るまでには企画・開発をして、ものが作られた後には販売をします。製造業を営む企業において、ものが作られ販売されるまでにどのような職種が関わっているのか一覧でご紹介していきます。

製造業の企画


ヒット商品をリサーチし、アイディアを企画書に落とし込んでまとめるのが企画です。製造業のこれ以降の流れの中で、ヒット商品になるかどうかはここで決まる重要な職種です。

製造業の開発


企画書をもとに商品を形にするのが開発です。企画書通りの商品が実際に開発可能かどうか、情報が不足している場合はどのような情報が必要なのか明確にし、実際の商品化に向けて知識を絞ります。最新テクノロジーを取り入れ、革新的な商品を生み出すことのできる開発は、製造業の花形の一つです。

製造業の設計


企画・開発で具体的にイメージ化された商品を、製造するための設計図を作成します。より安く高品質な商品を製造するための知識や技術は不可欠です。開発部門と同様に、常に最新技術に対する知見と技術の向上が必要となる職種です。

製造業の製造


設計図をもとに実際に商品を製造します。100パーセント設計図通りにものを製造する正確さが求められます。また、設計通りに上手く製造できない商品については問題点を上げ、製造に成功するまで何度も繰り返します。そうして自分の手で作り上げたものが世の中へ出回った時は、他では味うことのできない感動する瞬間です。

製造業の検査


製造された商品に欠陥や不備が無いか検査をします。常に高品質な商品を製造し続けるために、機械や人の目で最終チェックを行います。機械化が進む現代でも、機械では発見できない微量な欠陥などは人の目が頼りとなります。商品の品質を保つ為の重要な役割です。

製造業の管理


顧客からのクレーム処理や現場同士の対立の調整など、様々な立場からの意見を吸い上げ、品質の向上に努めるのが管理の仕事です。クレームを改善し、更なる品質の向上に努めるのも、現場の声を聞いて業務効率を上げるのも、管理の腕次第であり、企業にとって潤滑油のような存在です。

製造業の営業


出来上がった商品を顧客へPRし、販売の場を開拓するのが営業です。市場のトレンドや顧客のニーズをリサーチし、いかに自社の製造商品が売れる見込みがあるかをPRします。提案の仕方を1つ工夫するだけで大ヒット商品にもなりえる、やりがいのある仕事です。

製造業の販売


文字通り製造された商品を販売する職種です。商品が世に出回る最終段階となります。店舗販売やネット販売、実演を取り入れたPRなど、その商品に合った販売方法は何かを考え、商品の魅力を最大限に引き出します。

製造業は未経験者の転職に向いている

製造業は様々な業界や職種のあり、他の業種と比べて未経験者でも転職しやすい業種でもあります。機械化が進む現代において、製造方法が自動化され、工程もマニュアル化しているものが多いのが特徴だからです。未経験でもすぐに技術が身につくので、何か新しくスキルを身につけたいという方にもおすすめの業種なのです。
もちろん業界経験者は優遇される傾向にあるので、以前は営業職だったけれども他の職種で今までと同じ業界に携わりたいという方にもオススメです。未経験であっても知識やスキルが身についていると経験者同様に優遇されることもあるので、興味を持った業界を調べて勉強しておくと良いでしょう。

日本経済を支える製造業は社会において非常に重要な業種です。私たちの身の回りのものほとんど全てが製造業の人たちによって生み出されています。また、日本における製造業で働く人々の数は約1000万人を超え、卸・小売業界に次いで2番目に多い数字です。日本社会の中で5人に1人が製造業で働いている、大規模な業界です。

私たちのライフスタイルの基盤となる製造業について、興味のある業界へ目を向けてみてはいかがですか?